GO TO THE FUTURE

魚韻( サカナクション ) GO TO THE FUTURE歌詞
1.三日月サンセット

作詞:山口一郎
作曲:山口一郎

僕はシャツの袖で流した涙を拭いたんだ
空には夕暮れの月 赤い垂れ幕の下
もどかしく生きる日々の隙間を埋めた言葉は
頼りない君が僕に見せる弱さだった

下り坂を自転車こぐ いつも空回り
東から西 果てから果てまで通り過ぎて行け

夕日赤く染め 空には鳥
あたりまえの日没の中で
君は今 背中越しに何を言おうか考えてたんだろう

僕は三日月の影を親指で隠して
渇いた目の奥の方へ 押し込んだんだ

道なり進む二人引きずって歩く長い影
空には夕暮れの月 赤い垂れ幕の下

揺れる肩が奏でるリズム 歩く人の波
嘘から悩み 次から次へと繰り返すだろう

夕日赤く染め 空には鳥
あたりまえの日没の中で
君は今 背中越しに何を言おうか考えてたんだろう


2.インナーワールド

作詞:山口一郎
作曲:山口一郎

描いた 描いた 描いた 描いた
描いた 描いた 描いた 描いた

思い込んで合図した 指差す先はインナーワールド
噛み砕いて吐き出した 言葉の汗は月のよう

思いは遂げられた 季節は流れて 心を取り囲んでいた
全てはあの頃の胸の内 ひけらかす
そこから始まっていった

思い込んで合図した 指差す先はインナーワールド
噛み砕いて吐き出した 言葉の汗は月のよう


3.あめふら

作詞:山口一郎
作曲:山口一郎

僕はひとり 淋しい夜をヒラリ肩透かしました
でもすぐに明日が部屋を通り過ぎていきます
心に雨 にじむ僕の白い一直線
嘘がほら夜の海のよう
揺れる揺れる正しい言葉

知りたい事溢れる夕暮れ ヒラリ横に逃げました
雨がやむわずかな雲の切れ間です
手を振る風
揺れて乾く僕の白いシャツ
上の空 何か見てた
揺れる揺れる単純な言葉


4.GO TO THE FUTURE

作詞:山口一郎
作曲:山口一郎

心の最先端 待ちこがれていた涙は
タバコの煙のせいだった 霧のような未来への動き

僕は動く 動く 指差す先に君 淋しいけど
なのに行くしかないのさ 通り過ぎる対向車と目が合った

そう 僕は迷う
服を引っ張ったりして 君を呼び止めたのは
疲れた日々の気まぐれだった
だけど 君を誘う

これが心の最先端 待ちこがれていた涙は
タバコの煙のせいだった 霧のような未来への動き

そう 僕は迷う
服を引っ張ったりして 君を呼び止めたのは
疲れた日々の気まぐれだった
だけど 君を誘う

やはり僕は動く 動く 指差す先に君 淋しいけど
なのに行くしかないのさ 通り過ぎる対向車と目が合ったよ


5.フクロウ

作詞:山口一郎
作曲:山口一郎

心の先々で何を見つけられるのだろう
見える物や見えない物 何にも無いと解ってたんだろう

そうひとり そうひとりなの

汚れた顔を振り上げては ちゃんとした事を言うようになる
生まれたてのその知識じゃ 何の役にもたたないのさ

そうひとり そうひとりなの

見上げたその先にフクロウ

そして僕の目を見よ 歩き始めるこの決意を
旅立つ人の足跡で 映し出してくれ機械の音

見上げたその先には うずくまるその陰にフクロウ

そして僕の目を見よ 歩き始めるこの決意を
旅立つ人の足跡で 映し出してくれ機械の音

思い出して最高の日を 戸惑うような坂道で
かき消してしまう悲しい雨
薄い傘に涙の音


6.開花

作詞:山口一郎
作曲:山口一郎

爪を噛んで僕は止まった
空に雲 影が覆った
中途半端に眠って 萎れた僕は草花と同じ
ゆらゆら花びらがサヨナラを言うようなんだ

少しだけ日々を戻して 何もなかった事にしたいから
芸術家のフリをして 今の自分を行き交う人等に
重ねて確かめてみた まだ間に合うかな

さよなら 僕は一人 君と話した言葉の意味
今はまだ煙りのようだ
揺れる夜が帰ってくるよ

千年先の木々に 僕が生まれ変わりたいのは
知らなくて良い事知らずに ただゆっくり生きていたいんだ


7.白波トップウォーター

作詞:山口一郎
作曲:山口一郎

悲しい夜の中で蹲って泣いてたろ
街の灯りが眩しくて 眩しくて
通り過ぎて行く人が 立ち止まってる僕を見て
何も知らないくせに笑うんだ 笑うんだ

スパンコールな波際で浮かび続けるんだフローター
上の空で漂う
誘惑 罠全てがぐるぐる回り続けてるんだ
悲しい夜が明ける

押さえてた僕の儚い想いは水際
曇りガラスの先はいつも悲しいんだ

スパンコールな波際で浮かび続けるんだフローター
上の空で漂う
誘惑 罠全てがぐるぐる回り続けてるんだ
悲しい夜が明ける

浮かび続けるんだフローター

ぐるぐる回り続けてるんだ


8.夜の東側

作詞:山口一郎
作曲:山口一郎

ああ 伸びた髪を僕は耳にかけたら
テレビの灯りだけで夜を読んでた
僕らはこれからどこへ行くのかな
さりげなく君に話してみようかな

ああ 輪ゴムのように僕の心が伸びた
言えなかった言葉をするりと言えそうで
僕らはそろそろ気づいてきたかな
立ち止まった夜に話しておこうか

さよならする夜の東側
ゆっくり そう ゆっくり暮れる
隣り合わせの明日を待つだけ

赤い空 終わる月
夜間飛行の続きは夢の中

さよならする夜の東側
ゆっくり そう ゆっくり暮れる
隣り合わせの明日を待つだけ

頼りない僕は左に右に揺れる そうゆっくり揺れて
月と僕との秘密を話しておきたいんだ